A4. 視覚障害者もひとりの人間として、晴眼者と同じように趣味や自分の好きなことをして楽しんで過ごしています。ただそのために晴眼者とは少し違った方法であったり、工夫を凝らしています。
視覚障害者のスポーツ
現在、視覚障害者のために工夫や改良をされたスポーツが、世界中で楽しまれています。最近では晴眼者も一緒に楽しめるものもあり、世界で大会なども模様されることが度々あります。
その一つがフロアバレーボールです。この球技で使うのは一般のバレーボール用のボールですが、大きな違いはボールを空中ではなくネットの下をくぐらせるということです。ほかにもボールの音に集中するためにプレイヤー以外の人は試合中に声を出してはいけないといったルールもあります。
また日本でソフトボールをもとに開発された「グランドソフトボール」や、視覚障害者のスポーツで唯一空中を飛んでくるボールを打つ「ブラインドテニス」、相手の位置を確認するために組んでから競技を開始する柔道、また晴眼者の補助を受け太平洋を横断する人もいます。また視覚障害者用のチェスや将棋、麻雀など、各種のボードゲームも存在します。
各種のゲーム
視覚障害者でもちょっとした工夫でテレビゲームなども楽しむことができます。
驚かれる人もいるかもしれませんが、ゲームで一つのことを達成する喜びを味わうために、ちょっとした工夫や努力は全く苦にならないものです。日々開発される多数のゲームの中に、ちょっとした工夫で誰にでも遊ぶことができるものがあります。近年では、晴眼者ユーザーが9割を占めるオンラインゲームで優勝した視覚障害者もおられます。
また視覚障害者用に開発された音だけで楽しめる「オーディオゲーム」も少数ですが存在し、中には全盲のプログラマーが開発に参加しているものもあります。
ほかにも、休日に誰かと一緒に出掛けたり、家でのんびり過ごしたりと、晴眼者と同様にそれぞれの楽しみ方で休日を過ごしています。