A10 通常の採用試験や面接と同じと考えて構いません。
1)ただ障害の種類によって配慮することが出てくることは事実です。
例えば筆記試験がある場合…… ・弱視の人には試験用紙を事前に拡大コピーしておいた方が得策です。 ・聴覚障害者には、説明が聞き取りやすいように最前列の席に座ってもらいます。 |
筆談ができるようにしておくことも大切です。 ・全盲の人には、点字や口頭での試験の実施も考えてみて下さい。 ・車椅子使用者がいる場合には、事前に試験会場までのアクセスなど確認しておくとよいでしょう。 |
以上のように身体に障害がある場合は、選考方法に対する配慮よりも、通常の採用と同じ条件で選考にあたれるかどうかの配慮が求められます。
2)知的障害者の場合は、特別支援学校や職業訓練施設などでの職場実習を通じての作業能力や体力・持久力、指示への対応力など適性を判断することが多いようです。ほかにも社会生活面での自立性や、集団での適応力などをみる必要もあります。
しかし、短時間の実習や一時的な面接では判断しにくいのも確かです。そんな時は学校の先生や施設の指導員から応募者の障害特性をヒヤリングしてみるのも助けとなるはずです。