Q6 てんかんは危険ではないのですか?

A6 ほとんどのてんかん患者は充分に活動的な生活を送ることができるのですが、生命危機に晒される二つの状態に陥る危険性には注意を払いたいです。それは、けいれん重積と原因不明の突然死です。

けいれん重積

けいれん重積というのは、けいれん発作が異常に継続したり、発作の間歇期にも意識が十分に戻らなかったりする、生命危機を孕んだ状態のことです。発作がけいれん重積となるのに要する継続時間について正規の定義はありませんが、5分以上けいれん発作が継続した場合には、実際的な理由からけいれん重積として治療するべきであると考えられています。

多くの発作は緊急の医学的治療を必要としませんが、5分以上発作が継続した場合にはけいれん重積である可能性があり、直ぐに救急救命室に搬送するべきです。けいれん重積の患者は、可能な限り早期に治療を行うことが重要です。研究報告によると、発症から30分以内に治療が開始された80%の患者の発作が治癒したのに対し、治療開始までに2時間以上経過した患者の場合には、たった40%しか治癒することができなかったという報告されています。けいれん重積に対し、病院の医師によって種々の薬で治療を行うことができ、必要に応じて酸素投与などの救命処置を行うことができます。

けいれん重積の患者が常に重度のけいれん発作を伴うわけではありません。その代りに、けいれんとは異なるてんかん発作が反復性か遷延性に起こります。こうしたてんかん重積患者の場合、普段は精神的異常が見られないにも拘らず、混乱状態や興奮状態が遷延して観察されます。この種の発作は、けいれん性重積発作ほど重篤には見えませんが、緊急の治療が必要とされます。

原因不明の突然死

 その理由はまだよく判っておりませんが、明確な死因の特定できない突然死のリスクが、てんかん患者では高くなっています。この病態を原因不明の突然死と呼んでいますが、てんかんの無い人でも起こすことがあります。しかしてんかん患者では、発症のリスクは約2倍高くなります。なぜ原因不明の突然死が起こるのかについては、研究者にもよく判っておりません。2種以上の抗けいれん剤の使用が危険因子であると、或る研究報告では示唆しています。しかし複数の薬物使用が突然死の原因であるのかどうか、或いは、複数の薬物使用をしている患者はより重症のてんかんであるために死亡率が高くなるのかどうか、まだよく判っておりません。

しかしながら、てんかんを持つ多くの人々は、生産的で発展的な生活を送っています。この20年間の医学的な研究の進歩によって、てんかんとけいれん発作についての理解は、かってないほどに一段と深まりました。脳のスキャンやその他の技術によっててんかんの正確な診断ができるようになり、患者がどのタイミングで手術治療を受ければ良いか判るようになっています。今では20種以上の治療薬と様々な手術治療が利用可能になったおかげで、てんかんを持つ人々の大半が良好な生活を送るようになっていることを知っておいてください。







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