A5 自殺から救うために、家族など身近にいる人が、自殺のサインに気がついてあげることが大変重要です。自殺を考えている人は、意識的・無意識的にサインを発しています。サインを発している人が必ずしも自殺のリスクが高いわけではありませんが、特に「自分は不甲斐ない、駄目な奴だ、責任を果たせずつらい、みんなに迷惑をかけている」などの自責感が強いときはリスクが高まっていると考えていいと思います。主治医がいる場合には、ご家族が連絡して対応について相談をして下さい。
自殺予防の10箇条*
次のようなサインを数多く認められる場合は、自殺の危険が迫っています。早い段階で専門家に受診させて下さい。
- うつ病の症状に気をつける
- 原因不明の身体の不調が長引く
- 酒量が増す
- 安全や健康が保てない
- 仕事の負担が急に増える、大きな失敗をする、職を失う
- 職場や家庭でサポートが得られない
- 本人にとって価値あるものを失う
- 重症の身体の病気にかかる
- 自殺を口にする
- 自殺未遂に及ぶ
*出典:職場における自殺の予防と対応(中央労働災害防止協会 健康確保推進部 メンタルヘルス推進センター 2008.09)より