介護施設での就労
私は大学生の頃にパニック障害を発症しました。卒業後も働き始めては体調を崩して退職するということを繰り返していました。そんな中、障害者枠で就職が出来ることを知りました。一番気になった求人が、介護施設での事務作業でした。週に4日、10~16時までの勤務でした。座り仕事だろうし、体力的にも大丈夫かなと思い応募しました。面接は主に病気のことについてかなり細かく話を聞かれ、どういった配慮が必要か、不安なことはないかなど丁寧に話を聞いてもらえました。
実際働き始めると、想像以上にハードな職場でした。仕事内容も雑用から介助まで多岐にわたり、常に人手不足の中での勤務でした。人間関係には恵まれていたからこそ継続して勤務できたと思うのですが、休憩時間もまともに取れず、サービス残業も当たり前でした。ですが、欠勤することには寛大でした。体調が悪く当日欠勤になっても特に何も悪くは言われませんでした。ただ、面接の時の上司以外、誰が私の障害を知っているのかが分かりませんでした。
全く障害に対して配慮がなかったとは思わないのですが、実際に障害者雇用で働いているという実感はありませんでした。結果、半年も持たずとして退職することになりました。仕事が余りにもハードで体調に限界を感じ、退職するに至りました。