障害者の法律に基づき様々な形態の事業所がありますが、
その中でも、日中の活動の場を提供し 比較的事業展開数が多い、
事業所の種類とその役割をご説明します。
就労継続支援A型事業所に関して
○就労継続支援A型事業所では、一般企業等での就労が困難な障害や難病をお持ちの方に、働く場を提供するとともに、知識および能力の向上のために必要な訓練を行います。事業所と雇用契約を結び、給料をいただきながら利用できます。障害や病気に理解のあるスタッフがサポートしますので、安定した就労が期待できます。
○福祉サービスとしての支援を受けながら、一般就労に近い職場環境で働くことができます。事業所と雇用契約を結ぶので、最低賃金以上の給料が支払われます。働く上では、一定のスキルが求められます。
○勤務形態は事業所ごとにさまざまですが、1日の実働時間は4~5時間程度であることが多く、仕事内容としては、カフェやレストランのホールスタッフ、パソコンによるデータ入力作業、ピッキングやラッピングなど業務は多岐に渡ります。
○2019年時点で2623事業所、利用者は4万6446人です。
○当サイトでは、便利な検索システムがあります。検索システムを利用して事業所を検索し、詳細をご確認後気になる事業所がありましたら、当HP(クラウドキューブ)からオンラインで気軽に見学予約も可能な事業所もあります。ぜひご利用ください。
○なお、体験入所をご希望の際は、ハローワークの紹介状が必要の場合があります。
就労継続支援B型事業所に関して
○就労継続支援B型とは、障害や難病のある方のうち、年齢や体力などの理由から、企業等で雇用契約を結んで働くことが困難な方が、軽作業などの就労訓練を行うことができる福祉サービスです。
○比較的簡単な作業を、短時間から行うことが可能で、障害や体調に合わせて自分のペースで働くことができ、就労に関する能力の向上が期待できます。
〇2019年時点で9176事業所、利用者19万3508人です。
就労移行支援事業所に関して
( 一般企業への就職を目指す障害のある方(65歳未満)を対象に、就職に必要な知識やスキル向上のためのサポートを行う事業所。)
・就労継続支援事業所との違いは?
就労継続支援は、一般企業への就職が困難な方へ働く機会を提供するサービスです。就労継続支援には、対象者や支援内容により就労継続支援A型(雇用型)と就労継続支援B型(非雇用型)の2つの枠組みがあります。
就労移行支援事業所は、事業所に通いながら就職に向けたサポートを受けることができます。個別の支援計画に沿って、他の利用者と一緒に就職に役立つ知識や必要なスキルを学ぶこと、就職の準備をすること、就労支援員に就職や体調に関する相談をすることなど、必要なサポートを受けることができます。
2019年時点で就労移行支援事業所数は2952ケ所、利用者は約2万8637人です。就労幾移行支援事業所を利用して一般企業へ就職する人は年々増えています。
就労継続支援A型、就労継続支援B型、就労移行支援の違いをまとめた簡単な表を以下に示します。
就労移行支援 | 就労継続支援A型 | 就労継続支援B型 | |
目的 | スキルの習得 | 働く場 | |
対象者 | 一般就職希望者 | 就職が不安/困難 | |
雇用契約 | なし | あり | なし |
工賃(賃金) | 基本なし | あり | |
平均月収 | なし | 7万円 | 1万5千円 |
年齢制限 | 65歳未満 | なし | |
利用期間 | 原則2年以内 | 定めなし |
地域活動支援センターに関して
地域活動支援センターは、地域で生活している身体障害者、精神障害者、知的障害者などが利用できる通所施設です。おもに、日中の居場所づくりや生きがいづくり日常生活での困りごとを相談できる機会の提供などを行い、地域社会との交流を促進する役割があります。