A4 パーソナリティ障害では、一定の認知・行動のパターンが問題になります。その認知・行動のパターンに対して自分でうまく対処できるならば、問題を回避することが可能になります。さらにそれを積み重ねることによって、そのパーソナリティ障害の特性を修正できるようになるでしょう。 このように対処法を新たな習慣として身につけていくことは、パーソナリティ障害の重要な回復の道筋の一つだということができます。また、さまざまな人生経験を積むことも、回復に役立つはずです。人生経験は、パーソナリティ障害の問題への対処法を考えるための重要な基礎になります。他にも、周囲の人々に相談をして知恵を借りることや、医療機関の治療スタッフから助言をもらうことも回復の重要な契機となります。