Q1 統合失調症とはどういう病気なのでしょうか?

A1 統合失調症とは、考えや行動がよくまとまらない病気のことです。

統合失調症は、決して珍しい病気ではなく誰もがかかる可能性がある病気だと言えます。一生の間にこの病気にかかる有病率は、100人に1人。よく発症する年齢は思春期から20代半ばと言われますが、それ以降の発症も多く、年齢的にはだいたい15歳から45歳ぐらいです。

 「統合」とは、思考や行動、感情などを一つの目的に沿ってまとめてゆく能力のことを言います。「失調」とは、一時的に調子を崩しているものの、回復の可能性があることを示しています。つまり「統合失調症」とは、直接の原因がないのに考えや気持ちをまとめることができなくなり、その状態が長期間続くことを言います。そのため行動がぎくしゃくして、困難や苦痛を感じ、回復には治療や援助が必要になる病気です。しかし、目的に沿ってまとまった考えや行動がとれなくなることは、病気ではない健常者にもありえますし、うつ病や引きこもり、適応障害の場合でも起こります。

 幻覚や妄想は、統合失調症の初期の頃によく診られる症状ではありますが、この病気特有の症状ではありません。それよりも統合失調症を特徴づけるのは、日常生活そのものが不安定な状態になって「生きづらさ」に苦しむと言えるでしょう。統合失調症の人が最も困難と感じる対人関係で例えば、複数の相手と話し合う場合、話の内容や何が言いたいのか、その場の流れがどうなっているのか、自分はどのようにふるまうべきなのか、といった認識が困難になります。そのため常識的な対応ができなかったり、ときには的外れな言動をしたりします。また服の着替えや料理など、一連の流れのある作業を自然と順序立てておこなうことが苦手になってしまいます。順番を忘れ、手順を思い出せなくなります。

 統合失調症のもう一つの特徴は、症状に「陽性症状」と「陰性症状」の2つの基本的な型があることです。陽性症状とは、幻覚や妄想、興奮状態などです。この症状は誰が見ても「精神を病んでいる」と思わせ、狂気を感じさせます。一方の陰性症状は、自発性がとぼしく、感情表現が鈍く、人づきあいが苦手になり、精神の柔軟性が失われるような状態を言います。1日の大半をぼんやり座り込んで過ごす無為自閉の状態になるケースが多く見られます。統合失調症では、病気の初期症状では陽性症状が現れ、長期になるにつれ陰性症状が現れます。

 統合失調症の根本的原因は、いまだ解明されていませんが、共通して認められていることは、母親の胎内にいるとき、脳になんらかの障害(ウイルス感染、分娩時外傷など)を受けたか、あるいは、病気に対して脆弱な体質を両親から受け継いで、そこに心理的、社会的、身体的ストレスなどが加わったときに、相互に作用して起こるのではないかというものです。つまり、原因は1つだけではなく、いくつかの原因が組み合わさって発症すると考えられています。







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