A7 けいれん発作や意識消失を起こしているところを目撃したならば、以下のような対処方法が考えられます。
- 液体や吐物で窒息しないように、患者を横向きにして下さい。
- 患者の頭の下にクッションを入れて下さい。
- 頸部周辺のきつい衣服は緩めて下さい。
- 患者の気道を確保しましょう。もし必要ならば、患者の顎を緩やかにつかんで頭を後ろに傾けて下さい。
- 危険でない限り患者の動きを抑制してはいけません。
- たとえ薬や液体であっても、患者の口には何も入れてはいけません。こうした行為は窒息の原因になりますし、患者の顎や舌や歯を損傷する可能性があります。
- 発作時に患者自身がぶつかる可能性のある鋭利な物や固形物を取り除いて下さい。
- 必要に応じて医師や救急隊員に説明できるように、発作がどれくらい継続したか、またどんな症状が現れたかについて記録して下さい。
- 発作が終わるまで患者から離れないようにして下さい。
《次のような場合は119番に連絡して下さい》
- 患者が妊娠中や糖尿病である場合。
- 水中で発作が起こった場合。
- 5分以上発作が継続した場合。
- 発作が終わっても患者が再び呼吸しないか意識が戻らない場合。
- 意識が戻らないうちに新たな発作が起こった場合。
- 発作によって身体に外傷を負った場合。
- 発作が初めてか、そう考えられる場合。もし疑いがあれば、てんかんやけいれん発作のあることが記載された医学証明カードや装飾品を、患者が身に着けているかどうかを調べてください。