A1 街中の聴覚障害者は周りの状況を耳で把握することが困難なため、特に突発的な出来事(災害や事件や事故など)の際に戸惑ってしまいがちです。
そのようなときに補聴器をつけているなど、聴覚に障害がある人と出会ったら、まずこちらに注意を向けてもらうために肩を軽く叩き、その後にゆっくりはっきりとした口調で「お手伝いしましょうか?」と尋ねてみましょう。その際、聴覚障害者は何か話しかけられていることは理解していますので、相手が聞こえていなくても、身振りや筆談なども交えて根気強く繰り返し話しかけてみてください。
聴覚に障害がある人と話す時は、マスクは外し、相手の顔を見て、表情と口の動きが見えるようにして、はっきりとゆっくり単語で区切って話すようにしてください。
またわかりにくい言葉は言い換えたり、身振りをしたり、実物の提示など視覚情報も併用すると伝わりやすいです。
相手の言葉が聞き取りにくい場合があります。しかし、聴覚障害者は気を使いわかったふりをしてしまうことがあります。わかるまで内容をきちんと伝え、確認してください。
大切な要件は、要旨だけを簡単にまとめて書いて伝えるようにしてください。
接するときのポイントとしては、
1 聞こえにくいことばでも、手がかりになることばを挿入すると、内容を推測できるので伝わりやすくなります。
2 伝わりにくいときは筆談や身振りなど、他の方法も使ってみましょう。
3 わからないときは、いつでも聞き直せる雰囲気を作りましょう。