A5 回復することは可能です。
依存症になると、飲酒や薬物使用、ギャンブルなどをほどほどにできなくなります。しかし、様々な助けを借りながら、止め続けることで飲酒や薬物使用、ギャンブルなどに頼らない生き方をしていくことは可能です。依存症は、糖尿病や高血圧と同じような慢性疾患と言われています。そのため、しっかりとした付き合い方が大切です。もし回復途上で、止め続けることに失敗したとしても、またそこから止め続けることを再開すればいいのです。
止め続けるためには、正直に自分の気持ちを言える場所があることが大切です。要は孤立しないことです。依存症は誰でも陥る可能性のある病気であり、決して恥ずかしいものではありません。本人や家族だけで抱え込まずに、早めに専門の機関に相談して下さい。
「止め続ける」ことが大切です。
いったん報酬(ごほうび)をもらう回路が脳内にできあがってしまうと、脳を以前の状態に戻すことは難しいと言われています。しかし、様々な助けを借りて回復に向かっていくことはできます。止め続ける生活を続けていれば、問題のない社会生活を営むことも可能となります。止め続けるには飲酒や薬物使用、ギャンブルなどをしたい時にそれをどのように避けるか。また飲酒や薬物使用、ギャンブルなど以外のことをする時間をいかに増やすかが大切です。
独りで抱え込まないこと。
依存症とは、脳内に報酬(ごほうび)を求める回路ができあがり、コントロール喪失に陥ってしまい、ほどほどにできなくなる脳の病気と言われています。意志や気持ちで解決しようとしてもうまくいきません。何度止めようと決意しても条件が揃うとまたやってしまうということを繰り返します。また、家族が何かをしたから止めさせられるものでもありません。
対応法としては、専門医療機関やお近くの保健所、精神保健福祉センターといった行政機関に相談し、専門家から適切なアドバイスを得ながら回復に向かう方法があります。また、依存症の問題を抱えた人同士でミーティングや情報交換を行いながら、回復を目指してゆく自助グループに参加するという方法やリハビリ施設を利用する方法もあります。保健所や精神保健福祉センターに相談すれば、自助グループやリハビリ施設ついても教えてもらうことができます。