A7 依存症やその関連問題についてお困りの方へ、主な相談先の紹介。
① 保健所
こころの健康、保健、医療、福祉に関する相談、未治療、医療中断の方の受信相談、思春期問題、ひきこもり相談、アルコール・薬物・ギャンブル依存症の家族相談など。相談は電話相談、面談による相談があり、保健師、医師、精神保健福祉士などの専門職が対応。また、相談者の要望によって保健師は家庭を訪問し相談を受けることも可能。面談や訪問を受ける場合は、事前の電話での予約を。保健師は地域を分担して受け持っており、たいてい相談者の居住地の担当保健師が相談にのります。自分の住む地域の担当保健師と会っておくと、その後の相談がスムーズに進みます。
② 精神保健福祉センター
精神保健福祉センターは各都道府県・政令指定都市ごとに1か所ずつあります(東京都は3か所)。「こころの健康センター」と呼ばれている場合もあります。センターでは、こころの健康についての相談、精神科医療についての相談、社会復帰についての相談、アルコール・薬物・ギャンブル依存症の家族の相談、ひきこもりなど思春期・青年期問題の相談、認知症高齢者相談など精神保健福祉全般にわたる相談や電話や面接により行っています。センターの規模によって異なりますが、医師、看護師、保健師、精神保健福祉士、臨床心理技術者、作業療法士などの専門職が配置されています。この他、センターによって、デイケア、家族会の運営など各種の事業を行っていますが、センターによって事業内容が異なっているので、直接電話をするか、ホームページで確認して下さい。
全国精神保健福祉センター一覧
③ 依存症相談拠点機関
都道府県及び指定都市では「依存症対策総合支援事業」において、依存症相談員を配置した相談拠点の設置を進めています。
厚生労働省の基準を満たした全国の依存症専門相談窓口と依存症専門医療機関及び治療拠点が検索できます。
④ 自助グループ・回復支援施設
自助グループ・回復支援施設とは、アルコールの問題や薬物依存の問題、病的賭博などの問題を抱えた人たちが同じ問題を抱えた人と自発的に、当事者の意思でつながり、結びついた集団のことをいいます。一人で自分の問題から脱却することは難しいですが、グループ・メンバーと体験を共有し、分かちあい、自分の抱える問題や悩みをしっかりと直視して自分を変化させていくことができます。問題別に様々な自助グループ・回復支援施設があります。身近な居住地に利用したい自助グループ・回復支援施設があるかどうかの情報は市区町村の保健所、精神保健福祉センターにお問い合わせ下さい。
全国のDARC(薬物依存症者のための回復施設)[PDF形式:184KB]
全国のMAC(アルコール依存症のための回復施設)[PDF形式:99KB]
公益社団法人全日本断酒連盟(アルコール依存症者のための会)HPに移動します。
https://www.dansyu-renmei.or.jp/links/index.html
AA(アルコール依存症者のための会)AAjapanのHPに移動します。
NA(薬物依存症者のための会)NAJAPANのHPに移動します。
GA(ギャンブル依存症者のための会)GAJapanのHPに移動します。
⑤ 家族会・家族の自助グループ
家族会・家族の自助グループとは、依存症者を家族にもつ人たちが、お互いに悩みを分かちあい、共有し、連携することでお互いに支えあう会です。支えあいを通して、依存症者、また家族全体も良い方向に変化します。家族会・家族の自助グループによって頻度はまちまちですが定期的(週1回、月1回、年数回)に会を催しているところが大半です。活動内容は家族会・家族の自助グループによって異なりますが、例えば、家族同士の交流を主眼に家族としての困りごとを話し合ったり、普及啓発活動としてフォーラムやシンポジウムを企画したりします。また行政などへの要望・働きかけなどの社会的な活動も精力的に行っています。精神保健福祉センター・保健所・市区町村などで、連絡先、入会方法、活動内容などの具体的な情報を提供してくれます。
アラノン(アルコール依存症者の家族のための会)アラノンジャパンGSOのHPに移動します。
ナラノン(薬物依存症者の家族のための会)NPO法人ナラノンジャパンナショナルサービスのHPに移動します。
ギャマノン(ギャンブル依存症者の家族のための会)ギャマノン日本サービスオフィスのHPに移動します。
⑥ 厚生労働省の依存症の理解を深めるための普及啓発リーフレット[PDF形式:892KB] ⇒ https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/izon_26.pdf