Q1 就職活動を始めるにあたって私自身がしておいた方がいいことなどありますか?

 A.1 自分の障がいの程度やどんなことに配慮してもらいたいかなど、何ができて、何ができないことなのか。自分の障がいによる活動可能領域を適切に相手に伝えることができるでしょうか。仕事への意欲や自己のプラスのPRはできても、健常者に障がいのことを理解してもらうことはなかなか難しいことです。
 そこで就職活動を始めるにあたって他人に自分の障がいを適切に伝えるための文章を書いてみるのは、就職活動に入るにあたって、とても有効な手立てだと言えます。
 あまりいい例えとは言えませんが、
「私の障がい(取扱い)説明書(以下、説明書)」
を書くつもりで気楽に文章にすることから始めてみて下さい。これは今後、ハローワークや福祉事業所、一般企業で、あなたを理解しようと努めてくれる人たちに、正確に伝えるために行うものです。
 また現在、障がい雇用に熱心な一般企業では、「自分の障がいを解りやすく説明できるかどうかは」大切な採用基準の指標になっているようです。 具体的に面接などで質問される項目を以下に紹介し、それに対して注を付しておきます。
① 質問「あなたの障がいについて教えて下さい」
最低限、自分の「障害者手帳」に記載されている障がい名と等級は答えられるようにしておいて下さい。 但し、名前だけで障がいの内容が伝わるとは限りません。簡単な説明を加えられるようにしておいて下さい。

② 質問「障がいを負った経緯や理由を教えて下さい」

障がいの種類によっては答えられない、答えづらい場合があります。そのような時は、障がいを負ってからの期間が伝えられるように、診断を受けて何年経つか答えることから始めてみて下さい。

③ 質問「障がいに関して配慮が必要なことはありますか」

日常生活で困っていること、その困っていることへの対策・予防策が答えられれば、就職先の職場環境でもそのことを応用できるはずです。
④ 質問「障がいがあってもできることはなんですか」
質問がポジティブな言い方になっているのは、障がいという言葉が先入観として「(マイナスの)できない」というイメージを生むからこそ、「(プラスの)できる」ということを訊いてくるものです。得意な事や、引き算的な言い方(「~はできませんが、それ以外はできます」)でも構いません。はっきりそれらのことが言えるようにしおいて下さい。
 以上のように面接官に訊かれたときに、慌てることなく答えられるようにするためにも、「説明書」を書いてみて下さい。それも何度も、より自分に合った言葉で、フイットする言い方になるまで繰り返しです。
書くポイントは、
① 自分の障がいについて説明してみる。
② 日常生活で困っていること具体的にあげてみる。
③ 仕事で困りそうなことを日常性活で困っていることから想像してみる。
④ 仕事で出来なさそうなこと、出来そうなことを項目にしてピックアップしてみること。 などです。
 この活動は就職活動だけでなく、就職後の働いている職場のよりよい環境をつくるためにも必ず効果を発揮してくれるものです。コミュニケーションを必要とするこの社会で、自分の言葉で適切に伝えることは、ストレスを抱えない快適な生活を約束するものです。

 





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