発達障がいにおける、心の暗闇からの脱却

 発達障がいは35歳が一番生きづらい年とされている。自分もそのような体験をした。社会的立場が確立できていない場合、表面上は障がいは隠せたとしても社会のニーズに対して、だんだん離れていくことに気づかないでいる場合が多く、20代までの意識と、社会に出ている30代の意識の差は身をもって感じられる。

飲み会にしても周囲のごく普通の友人たちは、既にこどもをもうけて別の家庭をきづいているが、自分はというか、周りの障がいを持っている多くの人は、実家がいつまでも自分の家であり、次のステージに向かう社会的選択、経済的な資源、人的な関係がとぼしく、自ずと自立を断念し、たいていが貧困と呼べるような状態におちいっている。

同じ仲間に対し心を開かなくなり、周囲の友人たちの会話について、主に会社のグチや、家庭のの話題に確実についていけなくなるし、その年代の社会上の常識も分からなくなり話をするのが苦痛になり、「今、なにをしているの」という言葉が一番怖くなり、同じ体験をした仲間としか話をしなくなってしまう。

しかし、ここで、自らの障がいに正面から向き合えるようになれれば、自分がどのように生きたいのかという選択もできるようになる。これは逆に大きなチャンスといえる。自分は、レールからはずれた人生に、障がいのセオリーを求めることは止めようと思った。歪んだまま生きることは、自分を否定したまま生きることではないのか。そこで自分の場合は、人と多くの時間を共有しようと思った。人生のシナリオは、ある程度あるかもしれない。しかし、そのことに敢えてこだわり、自分が生きる真価をどこに問うかという方が生きていくうえで与えられた課題かもしれないと思えるようになった。

光の差す場所を、目をつむり閉ざさない限り、光はひとすじでも射している。自分は、その方向に向かって生きていこうと思っている。





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