Q14 車いすを使用しています。企業選択のアドバイスをお願いします。

A.14  車いすを利用される方が就業するためには、段差やトイレなどの「職場環境」、「通勤手段や通勤経路」が重要な要件となります。
① 車いすを利用される方は職場の施設や設備がどうなっているか、
     自分がそこで働くことをイメージしながら、何が必要となるかを考えてみて下さい。
  • 職場内だけでなく、職場に入るビル内、通勤経路などで、段差が解消されているかどうか確認して下さい。勤務場所に最も近い駅の出入り口にエレベーターがなくても、他の出入り口にエレベーターやスロープが配置されている場合がありますので注意して下さい。
  • 車いす用トイレが、自分が配置される職場のフロアや所属部署周辺にあるかどうか確認して下さい。
  • オフィスに入室する際のセキュリティセンサーの高さ、開き戸の場合は開く方向、エレベーター開閉ボタンの位置など、建物内のドアの開閉が無理なく行えるか確認して下さい。
② 車いすを利用する方は通勤方法や勤務地に関する制度が特に重要となります。
  • 電車やバスなど公共の交通機関を利用して通勤するのが難しい場合、自動車通勤が可能かどうか確認して下さい。もし可能なら「通勤手当」をどのようにするのかも合わせて相談して下さい。
  • 大都市では、朝の通勤ラッシュ時に車いすで通勤をするのは困難を伴います。そこで公共交通機関の比較的空いている時間帯に出勤は可能かどうかを確認しておくことが大切です。
  • 勤務地だけでなく、転勤の有無についても確認して下さい。転勤にともない通勤が困難になる場合もあります。気をつけて下さい。
③ 円滑に業務を行うために、仕事中の移動、什器類の位置など確認して下さい。
  • 会議や打ち合わせの頻度、外出の有無など、業務上の移動頻度を確認しておいて下さい。オフィス内の移動は通路の広さだけでなく、床に荷物置いたりしないなど周囲のサポートも不可欠です。
  • 机の高さ、ロッカーや書棚の位置、特に高さは重要です。開き戸の棚が車いすの利用で使いにくい場合、引き戸の棚に変更は可能か聞いてみて下さい。
ワンポイント・アドバイス
就職活動で大切なのが、採用担当者に自分の障がいの内容を的確に伝えることです。採用担当者がイメージしやすいように「何ができるか」「何ができないか」を具体的に伝えて下さい。
  • オフィス内移動に必要なことを具体的に伝える 通路の幅、洋式トイレで手すりがあれば通常サイズで可能など
  • 緊急時の避難経路や方法 確認は忘れずに






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